本堂や庫裡、神殿など、建築物の状態を普段から気遣うことは、意外に少ないのではないでしょうか。雨漏りや歪みが始まった時は、すでに痛みが相当進行している場合も多いようです。今回から五回にわたって、プロの立場から林浩司蒲ム建装社長(福岡県大野城市)に、普段から気を付けておいた方が良いポイントなどを指摘してもらいます。林社長は、社寺建築ノウハウを生かして、宗教施設の「保守管理診断」を手掛けている気鋭の"技術家"です。