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2〜3年前、瓦の葺き替えをしたばかりなのに、また雨が漏りはじめた。
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本堂を新築するのに『安いので』とコンクリート造を奨められたが、本当にコンクリート造は安いのか?
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以前、総代会で本堂の建替えの話を提案したが、まだまだ大丈夫と反対された。
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火災から本堂(木造)を守る方法は?
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地震・台風から本堂を守る方法は?
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先日、白蟻を数匹見つけたのだが、大丈夫だろうか。
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5年後の記念事業に併せて木造本堂を新築したいのだが、いつ頃から進めたら良いのだろうか。
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樹齢千年の木は千年もつと聞いたのですが、本当ですか?
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従来のシロアリ消毒の白い粉を見て気分が悪くなった。人にやさしい方法はないだろうか。
雨漏りがするからと言って、瓦だけをやりかえるところが見受けられますが、大半の原因は瓦をうける板や建物そのものにあります。社寺建設業者に頼んで、天井内の小舎組や柱、桁、基礎等まで調査し、建物の現状を把握することが肝心です。基礎や土台、柱が悪いのに瓦だけやり替えてもまた、雨が漏るのは当然の事です。
コンクリート造、鉄骨造の設計寿命は60〜75年程度ですが、30年、40年もたっていない建物のコンクリートの剥落等で問題となっています。宮大工による寺社建築が数百年もつ事を考えると一概に安いとは言えないのではないでしょうか。むしろ世界的木材の枯渇を考えると将来、木造は益々困難になり、希少なものとなると思います。
「お堂もだいぶ傷んできたので、そろそろ建替えたい」では「まだまだ大丈夫」とか「次の総代会で」となかなか決まりません。当社は、建物の調査・診断をし、報告書や図面・写真を総代会に提出されるのをお奨めしています。「柱が9cmも倒れているなら、やらんといかんな」とか「床下は思ったより傷んでいるな」、「屋根板がボロボロに腐っている」とか、数値や写真で示した方が良い様です。実際、それで工事となった例はいくつもあります。
火災の第一原因は放火(出火原因の22%)です。壁を土壁にしたり、不燃材や難燃塗料(木や紙に塗って燃えにくくする塗料)を使ったり、セキュリティーシステムを整備して不意の出火から御本尊を守りましょう。
1995年の阪神・淡路大震災の時多くのお寺が、屋根の重さが原因で倒壊しました。6間御堂の本堂で従来の本瓦葺きですと、70tもの瓦と土が乗っていますが、今は 重さを半分以下にできる準本瓦葺き工法があります。屋根を軽くすることは有効な地震・台風対策の一つですし、建物にやさしい方法です。
白蟻の被害は、地震、風水害、火災に次ぐ第4の災害と呼ばれ、気づかない間に大切な財産を侵してしまいます。また、一度棲みついた白蟻は自然にいなくなることは決してありません。早めに専門業者へご相談下さい。また、薬剤を散布せずにシロアリの巣をまるごと退治できるシロアリ防除もあります。
建物の規模によって違いますが、概算で設計に半年、材木の乾燥に1年半、施工で1年半、最低でも3年半以上は考えて下さい。すでに、資金集めや、建築準備委員会の立ち上げ等の時期にきていると思います。
よくその言葉を耳にするのですが、樹齢千年の木でも使い方によっては、数年で腐る場合もあります。 本当の意味は「施工者は樹齢1000年の木を使ふ時は千年先までもつように心して使え」
また、「管理者は千年もつように努力せよ」ということだと思います。木造は施工者の能力、管理者の姿勢によって 、ずいぶん寿命がちがってきます。
従来のシロアリ駆除の方法と違い、床下に薬剤を散布しない画期的な方法があります。 シロアリは新たな餌場を見つけるとフェロモンによりそこに仲間を誘導する習性があります。
この生態を利用することにより、シロアリが好むように調整した薬剤を使用し、つぎつぎと薬剤を摂取させます。 コロニー【巣】のシロアリ全体に薬剤が行きわたることにより、シロアリを巣ごと破壊させる根本的防除法です。
薬剤も通常の1500〜2000分の1ですみます。
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